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小窓尾根詳細

Category : 山行記録
剱岳小窓尾根
2005年4月29日~5月1日
メンバー 木村、佐藤、松本、下田、富塚、管野
4月29日(曇り後雨)
馬場島7:20 小窓尾根取り付き9:40 2190m13:40
 馬場島で登山届けの確認とヤマタンの貸与を済ませ出発する。100mも行かないうちにポツリポツリときてしまい、林道を10分も行くと本降りの雨となる。佐藤のキャッチフレーズ「燃えるような登高意欲!」も消え入りそうな雲行きだ。林道脇の木の下でカッパの上をつけ、さらに進むも橋の手前で雨足は強まり、大きな土管状の中に入り込み、カッパの下も付け待機する。少し小降りになったのを見計らって出発する。ここで先行パーティが橋を渡り、右岸を行くのを追ってしまったのは失敗だった。簡単に左岸に戻れると思っていたが取水口の堰堤手前で徒渉する羽目になってしまった。水量は大したことないが、水は冷たく登高意欲はさらに低下する。
 取水口の堰堤は左岸から簡単に越え、心配していたタカノスワリの通過となる。なんとか雪は残っており、堰堤のすぐ上でスノーブリッジを渡り、右岸を進み徒渉なしで通過することが出来た。池ノ谷出合いを過ぎ、雷岩の少し上で休んだ後、アイゼンを着け小窓尾根に突き上げる広いルンゼに取り付く。傾斜は急だが雪は安定しており、天気が悪いが順調に高度を稼いでいく。1時間ほどで小窓尾根1400m地点に到達する。ここからは雪が少なく、藪をこぎながら微かな踏み跡を辿っていくことが多くなる。1600mのピークを過ぎると雪もしっかり残り、歩きやすくなってくる。しかし天気は相変わらずで、ガスのため展望も利かず苦しい登高が続く。
 私は1人だけ前夜富山泊と楽をさせてもらったのにバテバテで、雨のため眼鏡も使い物にならず少しずつ遅れてしまう。それでも13時半過ぎには今日の予定地2190mのピークに無事到着。早速雪面を整地してテントを設営する。今回2度目の使用となる新マモ天(ダンロップのゴア)は快適で全く濡れない。テント内で濡れもの(主に佐藤のシュラフ)を乾かしているうちにお決まりの酒盛りになってしまう。入山初日だから少しは控えようなどという殊勝な人間は1人もおらず、明日は酒のある早月小屋まで行けばいいのだということになり、持ってきた酒の殆どを飲んでしまった。夕方遅くには雨もやみ、夜半には満天の星空となった。

4月30日(快晴)
2190m5:40 三ノ窓13:00
 腕時計のアラームが鳴らず少し寝坊してしまう。急いで朝食をかっ込み出発する。ニードルは基部から池ノ谷側を下り気味のトラバースとなる。雪もなく佐藤トップで快調にすすむ。続くドームはコルから右上の後、左上のリッジを目指して登る。ここも雪が少なく楽に越えることができた。天気は朝からピーカン、本気で早月小屋まで行けそうな気がしていた。しかし「好事魔多し」の例えは例外ではなかった。先行パーティが次のピラミッド状ピークを直上して苦労しているのを見て、私が「池ノ谷側から巻けるはず」と言ったところ、佐藤は見てくると言ってルンゼを少し下降して偵察に向かった。15m程下ったところで緩んだ雪を踏み抜き、右足が埋まった体勢で転んでしまった。松本と下田で助け起こすがかなり痛そうである。佐藤曰く「折れてたら歩けないよなー」歩けるというので骨折ではなく、右膝の捻挫のようである。
 ルートはコルから少し直上してバンドを右へトラバースするのだが、バンドに出る手前が凍っていていやらしい。バンドを右へ辿り、池ノ谷側の枝尾根を回り込みコルを目指す。コルには先行パーティがようやく着いたところだった。この先はマッチ箱の岩稜が始まる。易しい岩稜をノーザイルで進み、白萩川側の急なルンゼを登ると平らな雪稜にでる。上部にはマッチ箱の頂稜が威圧的に聳える。
 一休みしたあと雪稜を進み、頂稜を目指す。佐藤は右膝が痛そうだが、口には出さず頑張っている。頂稜部には雪が少なく、池ノ谷側の露岩混じりの部分から雪稜を詰めてマッチ箱のピークに出た。
 このころからピーカンの天気が裏目に出てきた。気温が上がり、アイゼンはすぐダンゴになり、喉が渇いてしょうがない。小窓の頭を越え、小窓の王の登りにかかるころには軽い脱水症状になりかけてきた。おまけに対岸の池ノ谷ガリーが見えてくると、全員あの急な雪面を登る気力が失せてしまった。小窓の王南壁下を懸垂で下降し、急な雪壁を慎重にトラバースして無事三ノ窓に到着。
 先行パーティは池ノ谷乗越を目指して出発していったが、我々は全員一致で三ノ窓泊となった。早速テントを張り、濡れものを干す。燃料が沢山あるので水をどんどん作り貪るように飲んだ。佐藤の右膝は大きく腫れ上がり、雪で冷やすが、頂上経由早月尾根下降には不安が残る。
 酒が少ないのでアイスコーヒーなど作って時間をつぶしていると、チンネから男女二人パーティが下りてきた。話しを訊くと氷は全くなく、夏壁だったとのこと。池ノ谷ゴルジュの通過は全く問題ないとのことなので、明日は早朝の雪がしまっているうちに池ノ谷を下降して下山することに決める。
 暑い位の好天の下、濡れものを完全に乾かし、明るい内に外で夕飯を済ます。夕方から、少し風が出てきたが、明日も天気は良さそうだ。最後に残った貴重な酒を回しのみして早々に就寝。


5月1日(晴れ)
三ノ窓5:00 二股5:40 池ノ谷出合6:40 馬場島7:40
 今朝は真面目に3時起床。暗いなか朝食を済ませ、薄明るくなると同時に撤収を始める。気温はあまり下がらず、雪はしまっていない。5時に三ノ窓を出発。しばらくは傾斜は急だが、アイゼンのよく効く斜面が続く。5分も下ると徐々に潜るような雪になり、膝を痛めている佐藤はシリセードを交えて下っている。側壁のブロックを警戒しながら一気に二股まで下降する。二股の岩小屋には昨日三ノ窓で会ったパーティのツエルトが張ってあった。ここまで来ると、谷の幅が広がり、傾斜も緩くなり下降も大分楽になる。
 一服後、出合を目指して下降を続ける。ゴルジュ部分は傾斜も急になり、幅も狭まる。側壁にはおおきなブロックが残っており、逃げ場もないので緊張する。このあたりは側壁から剥がれ落ちた草付きが雪面に多く残り、雪の上を歩いてというより、草付きの上を歩いているような感じだ。両岸が切り立ったゴルジュを抜けると、無事池ノ谷出合に到着し大休止をとる。朝食に食べた雑炊は消化が良すぎて、もう腹が減ってきた。
 一昨日登ってきたばかりの白萩川の雪渓を下る。堰堤のすぐ上のスノーブリッジは健在だったが、取水口の堰堤の下の小さな雪渓は融けて無くなり、岩のへつりになっていた。あとは山菜の芽吹き始めた林道をポクポクと馬場島目指して歩いていく。
馬場島に到着後警備隊にヤマタンを返却しにいくと、お茶をご馳走してくれた。時間も早いので、残ったラーメンを作りビールを買って朝から宴会モードに突入。上市にできたアルプスの湯で汗を流した後は日本海の魚を目指したが、………………
東京までのドライブは遠かった
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  • 山岳同人マーモットは、山に関する活動をオールラウンドにやっています。各々が自分の山を自分のペースで楽しんでいる会です。
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